今日は、兵庫県から前田良さんにお越しいただき、5年生が、性的マイノリティ(LGBTQ)に関する学習をしました。
まず、前田さんが子どもたちに質問をされました。
「ぼくは、男でしょうか、女でしょうか?」
ほとんどの子どもたちが「男」と答え、その理由として、「服装」「髪型」「声」「腕時計」などを挙げました。つまり、見た目で判断したようです。
ところが、前田さんから、生まれたときの性別は女だったと聞かされ、子どもたちは「エーッ。」と驚きを隠しきれない様子でした。

前田さんは、幼稚園の頃に、違和感を感じ始めたそうで、その後もずっと誰にも相談できず、悩みながら高校生まで過ごされたそうです。自分は黒が好きなのに、ランドセルは女の子は赤と決められていたり、制服も自分はズボンを履きたいのに、女子はスカートと決められていたり、様々な場面で自分の意に反する生活を強いられ、とても苦しい思いをされたそうです。
社会人になり、自分の責任で生きて行こうと決め、現在は男性として生活しておられます。男性・女性にとらわれず、いろいろな生き方があることや、見た目や自分の価値観で判断するのではなく、その人自身をよく知ることが大事だということを子どもたちに伝えてくださいました。
自分が「あたりまえ」と思っていることは、他の人にとっては「あたりまえではない」かもしれません。これからもたくさんの人との出会いの中で、自分のことも相手のことも大切にできる人になってほしいと思います。
前田さん、ありがとうございました。